七五三とは?意味・由来・何歳で祝う?時期・服装・参拝の流れをわかりやすく解説

最終更新日:2026年8月7日

七五三とは、子どもが無事に成長したことを祝い、これまで見守っていただいたことに感謝し、これからの健やかな成長を願う日本の伝統行事です。

一般的には3歳・5歳・7歳の節目に晴れ着を着て、神社や寺院へお参りします。

現在では「着物を着て写真を撮る日」というイメージもありますが、本来の中心にあるのは、子どもがここまで無事に育ったことへの感謝と、これからの成長を願う気持ちです。

この記事では、七五三の意味や由来、何歳で祝うのか、数え年と満年齢、11月15日の意味、当日の流れ、年齢別の着物、パパ・ママの服装まで、初めて七五三を迎えるご家族にもわかりやすく解説します。


30秒でわかる「七五三とは?」

  • 子どもが無事に成長したことを祝う日本の伝統行事
  • 3歳・5歳・7歳が大きな成長の節目
  • 神社などへ参拝し、これまでの成長への感謝と今後の健康を願う
  • 現在は数え年でも満年齢でも祝うことができる
  • 11月15日が伝統的な日だが、必ずその日に行う必要はない
  • 参拝・記念撮影・家族での食事など、過ごし方は家庭によってさまざま

七五三はなぜ3歳・5歳・7歳で祝うの?

七五三の原型とされているのが、古くから行われていた子どもの成長儀礼です。

代表的なのが、3歳の「髪置(かみおき)」、5歳の「袴着(はかまぎ)」、7歳の「帯解(おびとき)」という3つの儀式です。

神社本庁でも、現在の七五三はこの3つの風習に由来すると紹介されています。

3歳「髪置(かみおき)」

髪置は、男女ともに行われていた子どもの成長儀礼です。

幼児期には髪を短くしておき、3歳頃の髪置を境に髪を伸ばし始める習慣がありました。

つまり3歳は、赤ちゃんの時期から幼児へと成長していく一つの節目と考えられていたのです。

5歳「袴着(はかまぎ)」

袴着は、男の子が初めて袴を身につける儀式です。

現在でも5歳男の子の七五三では、羽織・着物・袴という装いが代表的です。

小さな子どもの装いから一歩進み、袴を身につけることそのものが成長の証とされていました。

7歳「帯解(おびとき)」

帯解は、女の子が幼児用の付け紐を使う着物から卒業し、大人と同じように帯を締め始める節目の儀式です。

現在の7歳女の子の七五三でも、本格的な着物に帯を結び、帯揚げ・帯締め・しごき・筥迫などを合わせる華やかな装いが一般的です。

3歳の被布姿と7歳の帯を締めた着物姿が大きく異なるのには、このような歴史的な背景があります。

参考:神社本庁「七五三」

七五三はいつから始まった?歴史と由来

現在の七五三は、ある年に突然始まった一つの行事ではありません。

国立国会図書館によると、その源流は、3歳の髪置・5歳の袴着・7歳の帯解など、主に公家社会で行われていた子どもの成長儀礼にあるとされています。

それらの風習が近世になると武家や江戸の裕福な商人にも広がり、親子で氏神へ参詣して子どもの成長を祝う、現在の七五三につながる形が成立していきました。

さらに明治時代になると、都市部の一般家庭にも広まり、子どもに晴れ着を着せ、千歳飴を持って祝う現在に近い風習が定着していったとされています。

七五三は、時代とともに形を変えながら受け継がれてきた、日本の子どもの成長を祝う大切な人生儀礼なのです。

参考:国立国会図書館「コラム 七五三」

七五三は何歳で祝う?男の子・女の子の年齢

現在、一般的な七五三の年齢は、女の子が3歳と7歳、男の子が5歳です。

ただし、男の子も3歳でお祝いする地域や家庭があります。

年齢 男の子 女の子 由来
3歳 ○ 地域・家庭による ◎ 髪置
5歳 ◎ △ 袴着
7歳 △ ◎ 帯解

男の子が3歳で七五三をしても大丈夫?

はい、問題ありません。

3歳の髪置はもともと男女ともに行われた儀式です。現在でも地域やご家庭によって、男の子が3歳と5歳の両方で七五三を祝うことがあります。

「男の子は5歳だけ」と決めつける必要はなく、ご家庭の考え方や地域の風習、お子様の成長に合わせて決めて大丈夫です。

兄弟姉妹を一緒に祝ってもいい?

兄弟姉妹を同じ年に一緒に祝うこともできます。

例えば、7歳のお姉ちゃんと5歳の弟、5歳のお兄ちゃんと3歳の妹など、兄弟姉妹の年齢が近い場合は、同じ年にまとめて七五三を行うご家庭もあります。

家族全員で晴れ着を着たり、色や柄を合わせたりすると、その年ならではの家族写真を残せるのも魅力です。

七五三は数え年?満年齢?どちらが正しい?

結論からいうと、現在は数え年でも満年齢でも問題ありません。

昔は数え年で祝うのが一般的でしたが、現在では満年齢で七五三を行う家庭も多くなっています。

数え年とは?

数え年は、生まれた時を1歳とし、その後は元日を迎えるたびに1歳を加える昔の年齢の数え方です。

満年齢とは?

満年齢は、生まれた時を0歳として、誕生日を迎えるたびに1歳を加える、現在一般的に使われている年齢の数え方です。

3歳の七五三は、お子様の成長も考えて決める

特に3歳は、数え年と満年齢でお子様の体力や理解力に大きな違いが出ることがあります。

  • 着物を長時間着ていられるか
  • 草履や靴で神社を歩けるか
  • ご祈祷中に座っていられるか
  • 写真撮影を楽しめそうか

年齢の数字だけにこだわるより、お子様が無理なく七五三を楽しめる時期を選ぶことも大切です。

参考:明治神宮「ご祈願に関するよくあるご質問」

七五三はいつする?11月15日でなければダメ?

七五三の伝統的な日は11月15日です。

しかし現在は、11月15日当日に必ず参拝しなければならないわけではありません。

10月から11月を中心に、家族の予定、神社の混雑、写真館の予約状況、お子様の体調などに合わせて日程を決める家庭が一般的です。

七五三の着物を年齢から選ぶ

3歳・5歳・7歳の七五三着物を、年齢別にまとめてご覧いただけます。

なぜ11月15日なの?

11月15日が七五三の日として定着した理由には諸説あります。

神社本庁では、江戸幕府5代将軍・徳川綱吉が息子の徳松の健康を盛大に祈願したことから、その風習が庶民にも広がったともいわれていると紹介しています。

大切なのは、11月15日という日付そのものより、子どもの成長を家族で祝い、感謝することです。

混雑を避けて10月や11月後半でもOK

七五三シーズンの土日祝日や11月15日前後は、神社や写真館が混雑しやすくなります。

小さなお子様の負担を減らしたい場合は、10月、11月の平日、11月後半などへ日程をずらす方法もあります。

七五三当日は何をする?一般的な流れ

七五三には「必ずこの順番で行わなければならない」という決まりはありません。

一般的には、次のような流れで一日を過ごします。

1.着付け・ヘアセット

まずは着物への着替えやヘアセットを行います。

特に3歳のお子様は、慣れない着物を長時間着るだけでも疲れることがあります。朝から予定を詰め込みすぎず、余裕を持ったスケジュールがおすすめです。

2.神社や寺院へ参拝

氏神様や地域の神社、ご家族にゆかりのある神社などへお参りします。

通常の参拝だけをする家庭もあれば、七五三のご祈祷を申し込む家庭もあります。

ご祈祷の予約の要否、受付時間、初穂料などは神社によって異なるため、事前に参拝先の公式サイトを確認しておくと安心です。

3.記念写真

神社でのロケーション撮影や、写真館・フォトスタジオで記念写真を撮影します。

お子様一人の写真だけでなく、兄弟姉妹、パパ・ママ、祖父母まで含めて家族写真を残すのもおすすめです。

4.家族で食事

参拝や撮影の後に、祖父母と一緒に食事会を行う家庭もあります。

もちろん、必ず会食を行う必要はありません。お子様の年齢や体力、ご家族の予定に合わせて無理のない一日にしましょう。

七五三ではどんな着物を着る?年齢別の装い

七五三は年齢によって、代表的な着物のスタイルが異なります。

3歳女の子|着物+被布

3歳女の子の代表的な装いが、着物+被布(ひふ)です。

被布は着物の上から羽織る袖のない上着です。7歳のように本格的な帯を締める必要がないため、小さなお子様への身体的な負担も比較的少なく、3歳らしいかわいらしさがあります。

3歳男の子|被布または羽織袴

3歳男の子も、着物に被布を合わせたスタイルで七五三を祝うことができます。

地域やご家庭によっては羽織袴を選ぶ場合もあります。3歳では格式だけでなく、動きやすさや着心地も考えて衣装を選びましょう。

5歳男の子|羽織・着物・袴

5歳男の子の代表的な晴れ着が、羽織・着物・袴です。

袴着の由来にもつながる、七五三らしい正式な装いです。

7歳女の子|着物+帯の本格的な晴れ着

7歳になると、3歳の被布スタイルから大きく変わります。

着物に帯を締め、帯揚げ、帯締め、しごき、筥迫などの小物を合わせた、本格的な晴れ着姿になります。

帯解の由来を知ってから7歳の着物を見ると、単に華やかな衣装を着るだけではなく、幼児から少しずつ成長していく節目の装いであることがわかります。

七五三のパパ・ママは何を着る?

七五三の主役はお子様です。

パパ・ママは、お子様の晴れ着を引き立てながら、お祝いの場にふさわしい清潔感と品のある服装を選びます。

ママの服装

和装なら、訪問着・付け下げ・色無地などが代表的です。

洋装なら、ワンピース・セレモニースーツ・上品なセットアップなどを選ぶとよいでしょう。

パパの服装

洋装ならダークスーツなどが合わせやすく、和装なら着物に羽織・袴を合わせる方法があります。

大切なのは、誰か一人だけが極端にカジュアルになったり、反対に主役のお子様以上に目立ったりしないことです。

お子様の着物を最初に決めてから、パパ・ママ・兄弟姉妹の色や雰囲気を合わせると、家族写真にも統一感が生まれます。

七五三の千歳飴にはどんな意味がある?

七五三と聞くと、細長い千歳飴を思い浮かべる方も多いでしょう。

「千歳」という言葉には長い年月という意味があり、千歳飴は、子どもが長く健やかに成長することを願う縁起物として親しまれています。

国立国会図書館によると、明治時代には、子どもに晴れ着を着せて千歳飴を買う、現在に近い七五三の風習が都市部にも定着していったとされています。

千歳飴の袋には、鶴・亀・松竹梅など、長寿や縁起の良さを表す文様が使われることも多くあります。

七五三はいつから準備する?

七五三の準備で大切なのは、最初からすべてを同時に決めようとしないことです。

STEP1 お子様の着物を決める

まず主役であるお子様の着物を決めます。人気の衣装や秋の土日祝日利用は予約が集中することもあるため、衣装にこだわりたい場合は早めに検討すると安心です。

STEP2 参拝日を決める

家族や祖父母の予定を確認し、参拝日を決めます。ご祈祷を希望する場合は、神社の受付方法や予約の要否も確認しましょう。

STEP3 写真撮影を決める

写真館での前撮り、七五三当日の撮影、後撮りなどから、ご家庭に合った方法を選びます。

STEP4 家族の服装を決める

お子様の着物が決まってからパパ・ママの服装を選ぶと、色や格式を合わせやすくなります。

STEP5 当日の予定を詰め込みすぎない

着付け、参拝、写真撮影、食事会をすべて一日に行うと、特に3歳のお子様には負担になることがあります。

完璧な一日にすることより、お子様が笑顔で過ごせることを優先して予定を組みましょう。

七五三についてよくある質問

Q. 七五三は必ず11月15日にしなければいけませんか?

いいえ。11月15日は伝統的な七五三の日ですが、必ずその日に行う必要はありません。現在は10月から11月を中心に、ご家庭の予定やお子様の体調、神社や写真館の混雑状況に合わせて日程を決める家庭が多くなっています。

Q. 数え年と満年齢、どちらで七五三をするのが正しいですか?

どちらでも問題ありません。本来は数え年で祝う習慣がありましたが、現在では満年齢で祝う家庭も一般的です。特に3歳の場合は、お子様が無理なく着物を着たり参拝したりできる時期を選ぶのもおすすめです。

Q. 男の子は3歳でも七五三をしていいですか?

はい。3歳の髪置は男女ともに行われていた儀式です。現在でも地域や家庭によって、男の子が3歳と5歳の両方で七五三を祝うことがあります。

Q. 兄弟姉妹を同じ年に一緒に祝ってもいいですか?

問題ありません。年齢の近い兄弟姉妹を同じ年に一緒に祝うこともできます。家族の予定を合わせやすく、兄弟姉妹で晴れ着を着た貴重な写真を残せるというメリットもあります。

Q. 七五三では必ずご祈祷を受ける必要がありますか?

必ずご祈祷を受けなければならないという決まりはありません。通常の参拝だけをする家庭もあります。ご祈祷を希望する場合は、予約方法や受付時間などを参拝先の公式サイトで確認してください。

Q. 子どもが着物を嫌がったら洋服でも大丈夫ですか?

七五三で最も大切なのは、お子様の成長を祝い感謝することです。体調や事情によって着物が難しい場合に、必ず着物でなければならないわけではありません。写真撮影だけ着物を着て、参拝は動きやすい服装にするなど、無理のない方法を選んでもよいでしょう。

まとめ|七五三は「ここまで育ってくれてありがとう」を伝える日

七五三というと、華やかな着物や記念写真に目が向きがちです。

しかし、その原点にあるのはとてもシンプルです。

「ここまで無事に育ってくれてありがとう」
「これからも元気に大きくなってね」

3歳の髪置、5歳の袴着、7歳の帯解という成長儀礼が長い年月を経て、現在の七五三へとつながってきました。

数え年か満年齢か、11月15日か別の日か、ご祈祷を受けるか、写真撮影をいつ行うかなど、現在の七五三にはさまざまな形があります。

形式にとらわれすぎず、お子様の成長を家族みんなで祝い、その年齢でしか残せない姿と思い出を大切にすることが、何より大切です。


3歳・5歳・7歳の七五三着物を、年齢別にまとめてご覧いただけます。


参考情報

七五三の由来・年齢・歴史に関する記述は、以下の公式・公的情報を確認して作成しています。

※七五三のご祈祷受付、予約方法、初穂料、服装等については神社・寺院によって異なります。実際に参拝する寺社の公式案内も事前にご確認ください。

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ayame 写真家兼 着物ブランドICHIHAデザイナー
着物ブランドICHIHA代表デザイナー/フォトグラファーから着物デザイナーへ転身。パリコレ着物ショー等の経験を経て現在は着物デザイン制作、舞台衣装等も手がける。