【2025年版】お宮参りの産着はいつ着る?失敗しないタイミングと当日の流れガイド

赤ちゃんが無事に生まれたことへの感謝と、健やかな成長を祈る「お宮参り」。
初めての経験で、「産着はどこで着せるの?」「いつ着せるのが正解?」と不安になるママも多いのではないでしょうか。

この記事では、産着を着せるタイミングや当日の流れ、準備しておくと安心なポイントなどを、わかりやすくご紹介します。
初めてでもスムーズに過ごせるよう、実体験も交えながらお伝えしますね。

目次

  1. お宮参りとはどんな行事?
  2. 産着・初着・祝い着・のしめ…違いはあるの?
  3. 産着はいつどこで着せるの?
  4. お宮参り当日のスケジュール例
  5. 無理のないスケジュールで、家族みんなが笑顔に

お宮参りとはどんな行事?

お宮参りは、生後1カ月ごろに赤ちゃんを地元の氏神様にお参りさせる日本の伝統行事です。
男の子は生後31日、女の子は生後32日ごろが一般的な目安とされていますが、季節や体調、家族の都合に合わせて調整して大丈夫ですよ。

私自身も真夏の猛暑日を避けて、少し涼しくなった時期にお宮参りをしました。無理のないスケジュールが何より大切です。

産着・初着・祝い着・のしめ…違いはあるの?

実は、どれも「赤ちゃんが着るお祝い着」のことを指していて、大きく意味が違うわけではありません。ただ、呼び名や使い方に少し違いがあります。

① 産着(うぶぎ)


産着の意味:生後すぐに着せる赤ちゃんの最初の着物
特徴:室内着としても使われることがある、肌に優しい素材。
用途:退院時、お宮参り前の普段着用
別名:肌着や短肌着、長肌着なども広義では「産着」と呼ばれることも

② 初着(うぶぎ/はつぎ)


初着の意味:「初めて着る晴れ着」の意味で、「お宮参り」で使う祝い着の正式名称
特徴:華やかな絵柄が染められている祝い着で、親や祖父母が用意することが多い
用途お宮参りの晴れ着として赤ちゃんに掛けて使う(実際には赤ちゃんは白羽二重などの内着を着る)
呼び方:地方によっては「祝い着」「のしめ」とも呼ばれる


お宮参りには必須ですが、お宮参りの以降使うことがほとんどないため、近年ではレンタルが多いです。平成初期位までは、祖父母がお祝いに贈った初着を3歳に仕立て直して3歳のお宮参りで着用するという事もありましたが、和裁士不足や呉服店の減少により仕立て直しが高額になっている事もあり、仕立て直しが難しい(受付できる場所がとても少ない)現状です。無理なくレンタルがおすすめです。
また、近年の日本の猛暑気候により、高温対策、熱中症対策のために夏用のレンタル産着もあります。(夏の着物素材でレースのカーテンのように風が通る織生地になり、涼感素材になっています)5月でも高温の気候になりますので天気予報を見ながら検討したほうが良さそうです。
   
おすすめ参考衣装リンク:お宮参り産着祝い着レンタル一覧(夏用・春秋冬用)


(2025年は9月中旬まで全国で30度超えが予想されておりますので気温に応じて夏用素材を着用おすすめいたします)

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③ 祝い着(いわいぎ)


祝い着意味:赤ちゃんの誕生を祝い、健やかな成長を願って贈られる着物の総称
特徴:正式な場で使用される晴れ着(=初着とほぼ同義)
用途:お宮参りや初節句など
呼び方:初着=祝い着と理解して差し支えない場合が多い

④ のしめ(熨斗目/熨斗目着)


のしめの意味:祝い着の一種で、武家や庶民の正装として使われていた着物の形式
特徴:昔ながらの呼び名。のしめ模様(肩と裾に横に広がる柄付け)がある
用途:お宮参りの時に赤ちゃんに掛けて着せる(=祝い着)
呼び方:特に男の子用の祝い着を「のしめ」と呼ぶ傾向あり(地方により異なる)

ベビードレス
ベビードレス

⑤ベビードレス

ベビードレスの意味:赤ちゃんの退院時やお宮参り、フォーマルな場で着せる洋装タイプのセレモニードレス
特徴:あくまで洋装のセレモニー服という位置づけです。ベビードレスを着せた上から、初着(祝い着)を掛ける
用途:退院時・お宮参り・お披露目・命名式、結婚式などのお祝いの席へのお呼ばれ時等
呼び方:ベビードレス



どの言葉も状況により使い分けされますが、お宮参りで着る祝い着物=初着と覚えておくと分かりやすいです

お宮参りでは、一般的に「祝い着」や「初着」と呼ばれる着物を、白羽二重やベビードレスの上から掛けてあげます。真っ白なベビードレス姿もとっても可愛いですよね。


産着はいつどこで着せるの?

一番よく聞かれるのが、「どのタイミングで着せたらいいですか?」というご質問。

基本的には、神社に到着してから車内や控室で掛けてあげるのが安心です
赤ちゃんはまだ小さく、着物で長時間過ごすと暑さや重さが負担になることも。

実際、私も当日は境内の中にある神社の駐車場に車を停め、赤ちゃんはベビードレスのままチャイルドシートに乗せて移動しました。
神社に着いてから、祖母が赤ちゃんを抱っこし、私が後ろから祝い着をふわりとかけて結びました。ほんの数分で完了です。

【おすすめの流れ】

  1. 自宅でベビードレスや肌着を着せておく
  2. 車で神社へ移動(祝い着はたたんで持参)
  3. 神社の駐車場で祝い着を掛ける
  4. ご祈祷・撮影へ

もし神社に控室があれば、そこでゆっくり掛けてあげてもいいですね。

お宮参りの1日タイムスケジュール一例

時間帯内容ポイント
7:30〜8:00起床・赤ちゃんのお世話授乳やオムツ替えを済ませ、赤ちゃんのご機嫌チェック
8:00〜8:30ママと家族の身支度産後のママは無理せず簡単メイクでOK。洋装・和装いずれも可
8:30〜9:00赤ちゃんの着替え肌着・ベビードレスを着せて、祝い着はまだ着せない
9:00〜9:30自宅を出発忘れ物チェック(祝い着・お守り・母子手帳など)
9:30〜10:00神社に到着・産着を掛ける駐車場で祝着をかける/控室がある場合はそこで準備
10:00〜10:30ご祈祷受付〜ご祈祷の所要時間は約20〜30分が一般的
10:30〜11:00境内で記念撮影スマホでもOK。フォトスタジオを予約する場合は移動へ
11:30〜12:00食事会(任意)または帰宅近場でお祝い膳、またはテイクアウトで自宅でも◎

無理のないスケジュールで、家族みんなが笑顔に

お宮参りは、赤ちゃんと家族にとって大切な思い出の日。
でも、完璧を目指さなくても大丈夫です。赤ちゃんの体調や天気を見ながら、無理のないタイミングで行ってくださいね。

当日はバタバタしがちですが、産着は「神社で掛ける」くらいの軽い気持ちで準備すれば、心にも余裕が生まれます。

赤ちゃんの可愛い晴れ姿が、家族みんなの記憶に残る素敵な一日になりますように。

おすすめ参考衣装リンク:お宮参り産着祝い着レンタル一覧(夏用・春秋冬用)

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hana 写真家兼着物デザイナー
着物デザイナー兼和装コンサルタント/フォトグラファーから着物デザイナーへ転身。パリコレ着物ショー等の経験を経て現在は着物デザイン制作をしながら、写真館立ち上げや異業種からの和装事業参入時の和装関連全般のコンサル等を行っております。着物ICHIHA代表デザイナー。