卒業袴選び方:安さで選ぶと後悔します。生地厚さと価格の関係を解説

卒業式は、一生に一度の特別な日。せっかくの晴れ舞台なのに、「安くて可愛いから」と選んだ袴が生地が薄くてシワシワ…なんて後悔はしたくないですよね。実は、袴の価格と生地の厚さには密接な関係があり、安価なものほど品質に不安があることが多いのです。この記事では、生地の厚みと価格の関係について詳しく解説し、失敗しない袴選びのポイントを紹介します。

袴の基本知識

袴とは?

袴は、日本の伝統衣装の一つで、卒業式や成人式、茶道、武道などで着用されます。もともとは武士の正装でしたが、現在では女性の卒業式スタイルとして定着し、デザインも豊富に展開されています。

卒業式用袴の種類

  • 古典柄袴:格式のある伝統的なデザイン。
  • モダン柄袴:花柄や個性的なデザインで華やかに。
  • レース・ラインストーン付き袴:トレンドを取り入れた洋風スタイル。

失敗しない袴選びのポイント

実は、袴の価格と生地の厚さには密接な関係があり、安価なものほど品質に不安があることが多いのです。

袴は見た目だけでなく、「生地の厚み」や「縫製の品質」も重要です。見た目が華やかでも、生地が薄いとシワになりやすく、卒業式の最中にプリーツが崩れてしまうこともあります。特に、長時間座る場面が多い卒業式では、安価な袴ほど座った際に生地が潰れやすく、すぐにヨレてしまうことがあります。

また、薄手の生地は静電気が発生しやすく、袴が足にまとわりついて歩きにくくなることも。安価な生地は特に静電気が起きやすく、裏地のないものはまとわりつきがひどくなるため要注意です。

縫製の品質にも気をつけるべきポイントがあります。安価な袴は、縫い目が甘く、歩いているうちにほつれてしまうこともあります。また、ウエスト部分のゴムがゆるく、長時間着ているとズレやすいといった問題も発生しがちです。特に裾の処理があまいと、袴は長く、広がりやすいですので、踏みやすいのです。すなわちほつれやすい。裾がほつれたらせっかくの晴れ舞台も台無しです。

しっかりとした袴を選ぶためには、生地に厚みがあり、しっかりとした張りがあるものを選びましょう。試着できる場合は、座ったときのシワの具合や、生地の手触りを確認することが大切です。オンライン購入の場合は、厚手の生地かどうかの記載があるかをチェックし、可能であればレビューを参考にして選びましょう。

色や柄の選び方

  • 定番カラー:赤、紫、黒、緑などの落ち着いた色。
  • トレンドカラー:くすみカラーやパステル系で上品な印象に。
  • 個性的なデザイン:レースやスパンコール付きの袴も注目。

袴を選ぶ際の基準

生地の厚さと品質の重要性

安価な袴は生地が薄く、プリーツが崩れやすい傾向があります。厚手の生地を選ぶことで、シルエットを美しくキープでき、卒業式の写真映えも格段にアップします。
プリーツ(ひだ折り)を固定するためには、ポリエステル100%であることが最適ですが、若干が条件ではありません。以下のような要素も関係します。

プリーツ加工と生地の関係

  • ポリエステル100%
    • 熱加工によるプリーツの固定がしやすく、長時間キープできる。
    • 形状記憶しやすく、洗濯しても折り目が残りやすい。
  • ポリエステルと天然繊維(ウールや綿)の混紡
    • ポリエステルの形状記憶性と、天然繊維の風合いを抑えたバランス型。
    • ウール混の場合はシワになりにくく、ポリエステル100%ほどのプリーツの保持力はありません。
    • 綿混の場合、プリーツが取れやすい。
  • ウールや絹100%の袴
    • 伝統的な素材ですが、ポリエステルに比べてプリーツが崩れやすい。
    • しなやかで高級感がありますが、使用後のメンテナンスが大変です。

袴のプリーツを長くさせるためのポイント

  • ポリエステル100%の生地を選ぶ
    • しっかりとしたプリーツを楽しみたいなら、ポリエステル100%が最適。
  • プリーツ加工の有無を確認
    • 「形状記憶プリーツ加工済み」の表記があるかチェック。
  • 使用後のケア
    • 折り目を維持するためにハンガーにかけて、スチームアイロンで整える。

結論
ポリエステル100%であれば、プリーツは熱加工でしっかり固定され、長時間の着用や保管後も不安定です。 一方、ウールや綿混の生地は、プリーツが取れやすいため、定期的なアイロンが必要になります。

購入とレンタルの比較

項目購入レンタル
価格安価なものもあるが品質はピンキリ高品質な袴を手頃な価格で借りられる
品質安いものは生地が薄く、シワになりやすい厚手でしっかりしたポリエステル生地が多い
手間保管やクリーニングが必要クリーニング不要でそのまま返却OK

結論:高品質な袴をレンタルする方が、安心して卒業式を迎えられます!


安価な袴選びの注意点

安い袴の特徴

  • 生地が薄く、シワになりやすい。
  • 静電気でまとわりつきやすい。
  • 座るとプリーツが消えてしまい、シルエットが崩れる。

ネット購入の注意点

  • 生地の厚みと素材を確認する:購入前に厚みのお問い合わせをしてみると良いと思います。生地素材の表記確認
  • 口コミをチェックする:実際に購入した人のレビューやinstglamなどの実際の着用画像を参考に!
  • 安すぎる袴は避ける:品質が悪い可能性が高い。国内縫製品を推奨いたします。

まとめ

卒業袴を選ぶとき、「安いから」と購入すると、思わぬトラブルに…。

  • 薄い生地でシワになりやすい
  • 静電気で歩きにくい
  • プリーツが崩れて綺麗に見えない

一生に一度の卒業式を最高の思い出にするためにも、しっかりとした生地の袴を選びましょう。

品質の良い袴をレンタルすれば、安心して卒業式を迎えられます!

ぜひ、自分にぴったりの袴を選んで、素敵な卒業式を迎えてください。

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hana
着物デザイナー兼和装コンサルタント/フォトグラファーから着物デザイナーへ転身。パリコレ着物ショー等の経験を経て現在は着物デザイン制作をしながら、写真館立ち上げや異業種からの和装事業参入時の和装関連全般のコンサル等を行っております。