七五三の着物にご飯をこぼした!しみ抜きの対処法とは?
七五三、お子さんの晴れ姿は一生の思い出。
でも、食事中のちょっとしたハプニングで、せっかくの着物が汚れてしまうと、親御さんの心は穏やかではありませんよね。
今回は、七五三の着物にご飯などの食べこぼしが付いてしまった時の対処法をご紹介します。
七五三の着物のご飯しみへの応急処置
こぼしたらまず何をするべきか
食べこぼしを発見したら、こすったり叩いたりせず、すぐにその場での対応をしましょう。
こぼれたものを優しく取り除く程度にとどめ、広げないように注意することが大切です。
素材によっては、こすったり叩いたりすることでシミを繊維の奥に押し込んでしまい、後から落とすのが難しくなる場合があります。
こすったり叩いたりしてはいけない理由
着物の多くは、繊細な正絹(シルク)でできています。
正絹の繊維は非常に細く、こすったり叩いたりすると、汚れが繊維の奥深くに入り込み、シミとして定着しやすくなります。
また、生地の表面を傷つけてしまい、毛羽立ちの原因にもなりかねません。
特に七五三の着物は、子どもの動きに合わせて多少の摩擦にも耐えうるよう作られていますが、それでも強い摩擦は避けたいものです。
応急処置の具体的な方法
こぼれた食べ物が液体であれば、清潔な布やティッシュペーパーで、優しく吸い取るように拭き取ります。
決してこすらないように注意しましょう。
固形物であれば、スプーンなどでそっと取り除きます。
その後、清潔な乾いた布で軽く押さえて、余分な水分を吸収させます。
やってはいけないことリスト
・こすったり、叩いたりすること
・濡れた布やティッシュでこすり洗いをすること
・熱湯や洗剤を使用すること
・乾燥機を使用すること
・直射日光に当てること

七五三の着物のご飯しみをプロに依頼すべきケース
家庭での対処が難しいシミの種類
醤油やソースなどの濃い色のシミ、油性のシミ、時間が経って乾いてしまったシミなどは、家庭での応急処置だけでは完全に落とすことが難しい場合があります。
また、シミの面積が大きく、着物の縫い目まで染み込んでいる場合も、プロのクリーニング業者に依頼することをおすすめします。
クリーニングへの依頼方法と注意点
クリーニング業者に依頼する際には、シミの種類や大きさ、着物の素材などを詳しく伝えましょう。
写真などを添えて説明すると、より正確な見積もりと対応が期待できます。
また、依頼する前に、クリーニング業者の評判や実績などを確認しておくと安心です。
シミ抜きを依頼する際の相談ポイント
クリーニング業者に相談する際には、シミができた経緯や、どのような処理を希望するかなどを具体的に伝えましょう。
また、着物の状態や素材についても詳しく説明することで、より適切な処置をしてもらえます。
不安な点があれば、遠慮なく質問するようにしましょう。

まとめ
七五三の着物にご飯などの食べこぼしが付いてしまっても、慌てずに適切な対処をすることが大切です。
こすったり叩いたりせず、まずは優しく汚れを取り除く応急処置を行いましょう。
それでも落ちない場合は、プロのクリーニング業者に相談することをおすすめします。
早めの対応が、着物の状態を保つことに繋がります。
大切な思い出の着物を、長く綺麗な状態で保存するためにも、適切な処置を心がけましょう。
お子様の七五三、素敵な思い出になりますように。
準備は大変ですが、一生の思い出となる成人式を、心に残るものにしてください。

投稿者プロフィール

- 着物コンサルタント
- 着物デザイナー兼和装コンサルタント/フォトグラファーから着物デザイナーへ転身。パリコレ着物ショー等の経験を経て現在は着物デザイン制作をしながら、写真館立ち上げや異業種からの和装事業参入時の和装関連全般のコンサル等を行っております。
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