振袖のメイク付着対策とは?予防と対処法を解説

大切な振袖。
成人式や結婚式など、特別な日に着るからこそ、美しい状態を保ちたいものです。
しかし、メイクの付着は避けられない悩み。
せっかくの晴れの日を台無しにしないためにも、メイク汚れの予防と、万が一付着してしまった際の対処法を知っておくことが大切です。
今回は、振袖へのメイク付着対策について、予防策から応急処置、そしてシミ抜き方法まで、分かりやすく解説します。

振袖のメイク付着の対策

メイク汚れが付着しやすい場所と原因

振袖にメイク汚れが付着しやすい場所は、襟元、袖口、胸元など、顔に近い部分です。
原因は、メイクの粉飛び、メイク直し時の付着、食事や会話による付着など様々です。
特にファンデーションやリップは油分が多く、繊維に深く染み込みやすく、シミになりやすいので注意が必要です。
また、汗や皮脂と混ざると汚れが落ちにくくなり、雑菌繁殖の原因にもなります。

振袖へのメイク付着を防ぐための予防策

メイク前に、振袖に軽くスプレータイプの撥水加工剤を吹きかけておくと、メイク汚れの付着を防ぐ効果があります。
また、メイク時は、ティッシュやハンカチで顔周りを覆う、メイク道具を丁寧に扱うなど、粉飛びを防ぐ工夫をしましょう。
襟元にガードルを付けるのも有効です。
食事の際は、エプロンやハンカチを使用し、口元をガードすることも大切です。

メイクの種類別の付着対策

リキッドファンデーションは、比較的落ちやすいですが、付着した場合は早めに拭き取ることが重要です。
パウダリーファンデーションは、粉っぽいため、付着すると目立ちやすいです。
こすらず、優しく払うように落としましょう。
リップは、油分が多く、色素も濃いので、付着したらすぐに処置が必要です。

応急処置の正しい方法とやってはいけないこと

メイク汚れが付着したら、まずこすらないことが大切です。
こすると汚れが繊維の奥に入り込み、シミになりやすくなります。
濡れた布やウェットティッシュで拭くのもNGです。
水分は汚れを広げる可能性があります。
応急処置としては、付着した部分を軽く叩いて粉を落とす程度にとどめ、帰宅後に適切な処置を行いましょう。

付着してしまったメイク汚れの対処法

家庭でできるメイク汚れの落とし方

メイク汚れのシミ抜きには、ベンジンやアルコール(エタノール)が有効です。
ベンジンは油分を溶解する性質があり、アルコールは揮発性が高く、シミ抜きに適しています。
作業前に必ず目立たない場所でテストを行い、変色がないことを確認しましょう。
ガーゼや綿布にベンジンまたはアルコールを浸し、汚れを優しく叩き出すように落とします。
その後、周囲をぼかして、十分に乾燥させましょう。

クリーニング店への依頼を検討すべきケース

広範囲に汚れが付着している場合、または家庭での処置で落ちない場合は、クリーニング店に依頼することをおすすめします。
特に、高級な振袖や、デリケートな素材の振袖は、専門家に任せる方が安心です。
また、時間が経って酸化し、シミが定着してしまった場合も、クリーニング店への依頼が適切です。

素材別の注意点と適切な対処法

素材によって、適切な処置が異なります。
正絹などのデリケートな素材は、水に弱いため、水を使用する方法は避けましょう。
化繊の場合は、素材に合った洗剤を使用できる場合もありますが、事前に確認が必要です。
素材が不明な場合は、クリーニング店に相談するのが確実です。

まとめ

振袖へのメイク付着対策は、予防と適切な対処法の両方が重要です。
メイク前後の注意、応急処置、そして家庭でのシミ抜き方法を理解することで、大切な振袖を美しく保つことができます。
それでも不安な場合は、クリーニング店に相談しましょう。
早めの対処が、シミ抜き成功の鍵となります。
大切な振袖を長く美しく着続けるため、この記事を参考に、適切な対策を講じてください。

投稿者プロフィール

hanako
hanako着物コンサルタント
着物デザイナー兼和装コンサルタント/フォトグラファーから着物デザイナーへ転身。パリコレ着物ショー等の経験を経て現在は着物デザイン制作をしながら、写真館立ち上げや異業種からの和装事業参入時の和装関連全般のコンサル等を行っております。

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