喪中に七五三のお参りはできる?時期や服装のマナーを解説
七五三のお参りを検討している方の中には、故人が亡くなり、喪中に七五三のお参りをどうすればいいのか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、喪中における七五三のお参りの可否やマナーについて、伝統的な考え方と現代的な考え方、それぞれの観点から解説します。
安心して七五三のお祝いを迎えられるよう説明していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
□喪中に七五三のお参りはできる?
喪中に七五三のお参りは、できるのか、できないのか。
結論から言うと、必ずしもできないわけではありません。
しかし、伝統的な考え方では、喪中は故人を偲ぶ期間であり、お祝い事を控えるべきとされています。
特に、神道では、忌中と呼ばれる期間中は、神社への参拝も控えるべきとされています。
忌中は、もっとも近い親族が亡くなった場合、神道では50日間の期間を指します。
そのため、忌中に七五三のお参りを予定している場合は、神社への参拝は控えた方が良いでしょう。
1:忌中・喪中の考え方
忌中は、もっとも近い親族が亡くなった場合、故人の弔いに専念する期間です。
神道では50日間、仏教では49日間を忌中とします。
忌中は、お祝い事を控えるだけでなく、神社への参拝も避けるべきとされています。
喪中は、忌中よりも長い期間で、近親者の死をしのび、哀悼の意を示す期間です。
一般的に、父母や配偶者、子供など、2親等までの親族が亡くなった場合、1年程度を喪中とすることが多いです。
喪中は、忌中のように厳格な制限はありませんが、お祝い事や派手な行事への参加は控えるのが一般的です。
2:現代における考え方
現代では、昔のように厳格な喪中やしきたりを守ることは減ってきています。
家族の考え方や生活様式に合わせて、柔軟に対応することが大切です。
例えば、故人との関係性や年齢、地域によって、喪中の期間や過ごし方が異なる場合があります。
大切なのは、故人を偲び、家族の気持ちを尊重することです。

□喪中の七五三におけるマナー
喪中に七五三のお参りを検討する場合、時期、場所、服装など、様々な点に注意が必要です。
1:時期
七五三のお参りは、本来は11月15日に行われます。
しかし、忌中に11月15日が含まれる場合は、翌年の1月以降に延期する、または、別の日にお参りに行くなどの方法があります。
また、七五三の数え方は「数え年」で行うのが一般的ですが、最近は満年齢で行う人も増えています。
数え年で3歳の七五三を、満年齢2歳で行うなど、柔軟に対応しましょう。
2:場所
神社への参拝を避ける場合は、お寺にお参りに行くという方法も考えられます。
仏教では、神道のように死を穢れとは考えないため、お寺への参拝は問題ありません。
また、神社への参拝を避けたい場合は、自宅で家族だけでお祝いをするのも良いでしょう。
3:服装
喪中は、華やかな服装を避けるべきとされています。
そのため、七五三のお参りの場合も、黒や白などの地味な服装を心がけましょう。
また、子供も華美な服装を避けるべきですが、年齢や性別を考慮し、子供らしい可愛らしい服装を選ぶことも大切です。

□まとめ
喪中の七五三のお参りは、伝統的な考え方では、忌中は神社への参拝を控えるべきとされています。
しかし、現代では、家族の考え方や生活様式に合わせて、柔軟に対応することが大切です。
故人を敬い、家族の気持ちを尊重しながら、子供にとって素敵な七五三のお祝いを迎えられるよう、様々な点に注意して、家族で話し合って決めていきましょう。