小紋と訪問着の選び方とは?格式とシーンに合わせた着物の選び方を解説します!

着物は、日本の伝統と美意識が織りなす文化の象徴です。
着物の繊細な美しさに魅了される方は多く、着物の世界に足を踏み入れたいと願う人々が後を絶ちません。

しかし、その複雑さに戸惑い、小紋と訪問着の違いに頭を悩ませる方も少なくありません。
今回は、この二つの着物の格差を明らかにし、それぞれの適切なシーンや見分け方を解説します。

訪問着モクレン

□小紋と訪問着の違い

小紋と訪問着では、格式が異なります。
そのため、着用シーンに合わせて選ぶことが大切です。

*格式の違い

小紋と訪問着の最も根本的な違いは、その格式にあります。
訪問着は準礼装として位置づけられ、結婚式やお茶会など、格式を要する場に相応しい選択とされています。

一方で小紋は、その自由度の高さから日常のさまざまなシーンで活躍する着物として親しまれています。
この格の違いを踏まえた上で、それぞれの着物を選びましょう。

*シーンに合わせた選択

小紋はそのカジュアルな魅力から、友人との集まりや街歩きなど、リラックスした雰囲気の中での装いに最適です。

一方、訪問着はその名の通り、訪問やお祝いの席での着用がふさわしく、格式高い帯と合わせることでその美しさが一層際立ちます。
小紋には名古屋帯が、訪問着には袋帯がそれぞれ相応しいです。

*江戸小紋の特別な立ち位置

江戸小紋は小紋の中でも特に格式が高く、紋を付けることで略礼装としても用いられます。
江戸小紋には独特の絵柄が描かれているため、日本の伝統美を現代に伝える重要な要素として、多くの着物愛好家から尊重されています。
江戸小紋を選ぶ際には、その格式を理解し、適切な帯との組み合わせを心がけましょう。

□訪問着と小紋を見分けるためのポイント

訪問着と小紋を見分けるには、デザインに着目するのがポイントです。

1.模様の配置
訪問着と小紋を見分ける際、最も注目すべきは模様の配置です。
訪問着は絵羽模様が特徴で、着物を広げた際に美しい一枚絵としての調和を見せます。
対照的に小紋は飛び柄が特徴で、縫い目に柄がまたがらない点が異なります。
この違いは、着物の豪華さを左右する重要な要素であり、訪問着の方が一般的に華やかな印象を与えます。

2.購入時の状態
購入時の見た目も重要な手がかりとなります。
訪問着は仕立て上がりの状態で販売されることが多く、その豪華さから訪問着であることが直感的に理解できます。
一方、小紋は反物の状態で販売されることが多く、仮仕立てのものもありますが、訪問着ほどの豪華さは感じられません。

3.価格と小物
価格も見分けるための一つの指標です。
訪問着はその価値に見合った価格設定がされており、付け下げに比べて高価な傾向にあります。

また、帯といった小物の使い方についても、訪問着には豪華な袋帯が、小紋にはシンプルな名古屋帯がよく合います。
小物の選択によっても、着物の格を見分けられるのです。

□まとめ

本記事では、小紋と訪問着の違い、それぞれの適切なシーンや見分け方について解説しました。
着物を選ぶ際には、これらの知識を活かし、その場にふさわしい装いを心がけることが大切です。
また、着物をお探しの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。

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hana
着物デザイナー兼和装コンサルタント/フォトグラファーから着物デザイナーへ転身。パリコレ着物ショー等の経験を経て現在は着物デザイン制作をしながら、写真館立ち上げや異業種からの和装事業参入時の和装関連全般のコンサル等を行っております。

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