訪問着で扇子は必要?扇子を使うときのマナーと一緒にご紹介!
訪問着を着用する際は、いくつかのマナーを把握しておきたいものです。
仮に、マナー違反に該当する行為をしてしまうと、結婚式や入学式の雰囲気が少し乱れてしまうこともあります。
そこで、今回は訪問着を着用する際は、扇子が必要なのかどうかと、扇子を使用する際のマナーについてご紹介します。
□訪問着の必需品とは?
訪問着を着用する場合は、扇子が必要な場合があります。
訪問着を着用する際の扇子は「末広」とも呼ばれており、末広には、「末が広がる」という意味が含まれています。
そのように、非常に縁起の良いものとして認識されているため、「祝儀扇」とも呼ばれています。
また、末広にはいくつかの柄があり、男性用と女性用に分かれているため、間違えないことに注意が必要です。
具体的には、女性用の末広の骨部分は漆塗りで地紙が金色か銀色であり、男性用の骨部分は竹で地紙が白色です。
□扇子を使用するときのマナーとは?
末広と呼ばれる扇子を使用する際は、以下のマナーを把握しておきましょう。
*挿し方に関するマナー
扇子は、着物の帯と帯揚げの間に差し込んでおくことが1つのマナーとしてありますが、指し方に関してもいくつかのルールがあります。
1.開く方を上にする
2.金色が表になるように差し込む
3.自分から見て左側に差し込む
4.帯と帯揚げの間に差し込む
5.帯からは2~3センチメートルほど出すように差し込む
よくある間違いとして、扇子を着物と帯揚げの間に差し込むことがあります。
その行為は、マナー違反に該当するため、事前に把握しておきましょう。
*持ち方に関するマナー
1.右手で根元を持つ
2.帯の前で漆塗り部分に人差し指を添わせる
3.人差し指以外の4本の指で胴を包み込むように囲む
4.左手は扇子の下から軽く添える
*逆に絶対にしてはいけない行為
上記では、マナーについてご紹介しましたが、マナーを把握することと同じくらい「マナー違反の行為」を把握することも大切です。
扇子を使用する際に、絶対にしてはいけないことは、「扇子を広げてあおぐこと」です。
当然ながら、日常においては、扇子であおぐことは何の問題もありません。
ただ、相手への礼を示すために使用する末広の用途を考えると、扇子を広げてあおぐことはマナー違反に該当します。
例えば、結婚式で着物と一緒に末広を着用する際は、上記のマナー違反行為に注意することが必要です。
□まとめ
今回は、訪問着で扇子は必要かどうかや、扇子を使う時のマナーについてご紹介しました。
訪問着を着用する際は、末広と呼ばれる扇子を身に着けることがマナーとされています。
また、扇子の使い方や持ち方にはいくつかのマナーがあるため、事前に把握しておくことが大切です。
投稿者プロフィール
- 着物デザイナー兼和装コンサルタント/フォトグラファーから着物デザイナーへ転身。パリコレ着物ショー等の経験を経て現在は着物デザイン制作をしながら、写真館立ち上げや異業種からの和装事業参入時の和装関連全般のコンサル等を行っております。
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