着物の撮影に失敗しないためには?撮影不向きの着物生地を選ばない事。着物専門カメラマンが教えるNG着物素材
七五三や成人式など、せっかくの着物姿は美しく写真に残したいもの。この記事では、撮影に向く着物素材・不向きな素材を解説し、特に綸子(りんず)素材の特徴と扱い方を詳しく紹介します。カメラマンにもパパママにも役立つ内容です。
【はじめに】
着物を着る特別な日には、やっぱり美しい写真を残したいですよね。 七五三、成人式、卒業式など、一生に一度の大切な行事では、着物姿の思い出をきちんと写真に収めたいと願う方が多いです。
しかし、着物には“写真に映えやすい素材”と“写真に向かない素材”があることをご存じでしょうか?
この記事では、着物の素材選びが写真写りにどれほど影響するか、特に撮影泣かせと言われる「綸子(りんず)」素材について詳しく解説します。
実際に写真スタジオや外ロケーション撮影をしていると、綸子素材の扱いに苦労するカメラマンや、知らずにお子さまに綸子着物を着せてしまうパパカメラマンが少なくありません。
「知らなかった!」とならないために、素材の選び方や撮影時の対処法をしっかり押さえておきましょう。
綸子(りんず)とは?どんな素材?
綸子とは、滑らかで光沢がある絹織物。後練りの繻子 (しゅす) 織りの一種で、紋織りと無地があります。着物には特に紋織が多く使われています。
特徴は、地紋(模様)が織りによって浮かび上がるように見えること。手触りは非常になめらかで、柔らかく光沢感があります。生地自体はそれほど厚くはなく、着用時のシルエットも美しくまとまります。
昭和40年代〜50年代には、七五三や成人式の着物素材としてとても多く使われていました。現在でも、アンティークやリサイクル着物として見かけることが多い素材です。
一言で言えば、和風の「サテン」。光沢が強く、ツヤツヤとした上品な見た目が魅力です。


なぜ綸子素材は写真に不向きなの?
綸子素材はとても美しいのですが、実は写真撮影においては難易度が高い素材です。
主な理由は、その強い光沢。特に屋外撮影で直射日光が当たると、光を反射してしまい、写真が「白とび」することがあります。
白とびとは、光の当たりすぎで柄やディテールが飛んでしまい、写ってほしい部分が真っ白になってしまう現象のこと。これは特に着物の柄をしっかり写したい撮影では致命的な問題です。
さらに、綸子は柔らかく体にフィットするため、シワや光のムラができやすく、それが余計に写真に影響してしまう場合もあります。
撮影の現場で実際に起きる綸子の苦労
私たちがスタジオ撮影や七五三の外ロケ撮影を行っていると、まれにお客様が綸子素材の持ち込み着物をお持ちになることがあります。
当店では、撮影用の貸衣装にはすべて綸子素材を使用しておりません。代わりに、撮影に適した光沢の少ない素材(ちりめんや平織りなど)を厳選して製作・提供しています。
しかし、お持ち込みの際に綸子だった場合には、
- 日陰を探す
- 露出を下げて撮影する
- 柄が飛ばないよう細心の注意を払う
など、カメラマンは多くの工夫をしながら対応することになります。
綸子素材は、撮影で悩まされることが多く「カメラマン泣かせ」とも呼ばれています。
綸子着物が向いているシーンは?
撮影時には難しい綸子ですが、日常的な着用や、写真を撮らないシーンではむしろ美しく、柔らかなツヤが魅力になります。
たとえば:
- お正月の初詣や親戚の集まり
- 室内でのパーティーや和装イベント
など、動きや自然光をあまり気にしないシーンでは、綸子の光沢が着物姿をより上品に見せてくれます。
特にアンティーク好きな方には人気の素材で、落ち着いた色味や控えめな模様が多く、40代以上の女性にも好まれています。
リサイクル・アンティーク着物を選ぶ時の注意点
「おばあちゃんが残してくれた着物を着たい」「リサイクルショップで素敵な柄を見つけた」そんなときに素材をチェックするのはとても大切です。
綸子は写真に不向きであることを理解した上で、もし七五三や成人式などの撮影目的であれば、以下のような素材の着物をおすすめします。
- ちりめん(シボがあるので光を拡散してくれる)
- 平織り(さらっとした質感で、光の影響を受けにくい)
素材に注目することで、写真写りが格段に良くなります。
撮影時の工夫とおすすめの対応
もし、綸子素材の着物をすでに持っていて「どうしてもこれを着たい!」という場合でも、次のような工夫で撮影を成功させることができます。
- 屋外では直射日光を避け、木陰などの柔らかい光の場所を選ぶ
- 露出設定を手動で下げ、白とびを防ぐ
- 撮影後に画像編集で明るさ調整を行う
パパカメラマンさんや、経験の浅いフォトグラファーにとっても、このような対策を知っておくことで、綸子着物でも美しい一枚を残すことが可能になります。
レンタル着物は撮影に最適な素材がベスト
当社「宅配レンタル着物レトロ」では、すべての衣装に撮影向けの素材を採用しています。
- 光沢を抑えた上品なちりめん素材
- 光の反射に強い平織り素材
- スタジオでもロケーションでも安定した写りを確保
どの着物も撮影用に設計されているため、カメラマンも安心して撮影に集中できます。

まとめ:着物選びは「見た目」だけでなく「素材」も大切
七五三や成人式のような節目の行事では、着物姿を最高の一枚に残したいもの。
そのためには、柄や色だけでなく、素材にもきちんと注目することが大切です。
綸子は美しくて人気のある素材ですが、撮影には不向きな面もあります。
ご家庭で受け継がれてきた綸子の着物を着る際は、撮影条件に十分注意を払いましょう。そして、レンタルで新たに選ぶ場合は、撮影向きの素材を使用しているかをしっかりチェックすることをおすすめします。
ぜひ、この記事を参考に、着物と素材選びの知識を深めて、後悔のない思い出づくりをしてくださいね。
□まとめ
お着物選びには素材も重要
もし、お母さんが着た綸子のお着物を着る場合には、太陽直下ではなく木陰での撮影をおすすめします。
綸子のお着物で撮影時にはきちんとお着物の柄を撮すには、露出を下げて撮影が鉄則です。
綸子じゃなければ、自然光撮影も安心!
当社の宅配レンタル着物レトロでは全て綾子不使用、スタジオでも外ロケでも安心のお着物素材ですのでおすすめです。

