【2025年最新版】七五三!地域別ベストな七五三お参り時期とは?

七五三という大切な節目を迎えるご家族の皆様へ。記念すべき一日を最高のものにするために、いつお参りに行けば良いのか、どのような準備をすればいいのか、悩んでいませんか?

はじめまして。私は、20年以上にわたり、七五三フォトスタジオを運営し、1万件を超えるご家族の大切な日によりそってきました。その中で、お子様の最高の笑顔を引き出すための着物選びや、撮影のコツを熟知しています。このブログでは、プロの視点から「いつお参りに行くべきか?」という疑問にお答えし、お子様が笑顔で過ごせるベストな時期をご提案します。特に、お子様の着物姿が一段と映える紅葉の時期に焦点を当ててお話ししますね。知っておきたい注意点も、私の経験に基づいてお伝えさせていただきます。この記事が、日本の伝統文化である七五三を大切にされる皆様にとって、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

目次

  • 七五三の基本と重要性
  • 七五三のお参り時期の基本
  • 地域別のベストシーズンとプロの防寒・汗対策
  • 七五三お参りの準備
  • 七五三お参りの体験談から学ぶ失敗しないためのアドバイス
  • 安心して七五三を迎えるために

七五三の基本と重要性

七五三とは何か?

七五三は、お子様の健やかな成長を祝い、将来の健康を祈願する日本の伝統的な行事です。数え年で男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳を祝います。この節目に神社やお寺にお参りし、神様にご祈祷してもらうのが一般的ですね。

この伝統行事は、お子様がこれまで無事に育ったことへの感謝を神様に伝え、さらなる成長を願うための大切な時間、お子様が初めて経験するフォーマルな行事であり、ご家族にとっても、成長を実感する貴重な機会となりますよね。

七五三の歴史的背景

七五三の起源は、遠く平安時代までさかのぼります。当時は乳幼児の死亡率が非常に高く、子供が無事に育つことが困難でした。そのため、「髪置き」「袴着」「帯解き」という節目ごとに、成長を祝う儀式が大切にされてきました。

現代の753の形に近くなったのは江戸時代で、武家社会から庶民へと広がっていきました。当時の着物や風習を受け継ぎながら、お子様の晴れ姿を祝う、かけがえのない行事となっています。この歴史を知ることで、七五三のお参りがより一層心に深く響くものになるでしょう。

七五三を祝う理由

七五三は、年齢ごとに深い意味のある儀式から成り立っています。

  • 3歳:「髪置き(かみおき)」…それまで衛生上の理由で剃っていた髪を伸ばし始める儀式です。髪が豊かに生え、美しく成長することを願います。
  • 5歳:「袴着(はかまぎ)」…男の子が初めて袴を身につける儀式です。男の子としての成長を祝い、社会的な立場を認める意味合いがあります。
  • 7歳:「帯解き(おびとき)」…女の子が付け紐の着物から、大人と同じ帯を締める着物に移行する儀式です。女性としての成長を祝い、自立を促す意味が込められています。

これらの儀式は、お子様が健やかに成長し、社会の一員となるための通過儀礼として大切にされてきました。

七五三のお参りの意味

神社やお寺へのお参りは、単なるイベントではありません。神様にご祈祷していただくことで、これまでの成長に感謝を伝え、これからの幸せを祈願するものです。

また、ご家族で晴れ着をまとい、厳粛な雰囲気の中で過ごす時間は、お子様だけでなく、ご家族全員にとって忘れられない思い出となります。七五三は、家族の絆を再確認し、感謝の気持ちを育む素晴らしい機会になるでしょう。

七五三の儀式的意義

着物を着るという行為自体も、日本の伝統文化を体験する大切な儀式です。

特に、当社の「写真館専用着物ブランドICHIHA」が提供するような第一礼装の絵羽柄付けのお着物や、職人が手掛けたお着物を着用することで、お子様は日本の伝統美に触れることができます。

また、ご祈祷を受けることは、神聖な場所で心を清め、家族の絆を再確認する貴重な機会となります。ご祈祷中は、お子様にも儀式の意味を優しく教えてあげると、より深く心に刻まれるでしょう。

七五三のお参り時期の基本

結論からお伝えすると、七五三のお参りにベストな時期は、お子様の体調とご家族のスケジュールに合わせて決めるのが一番です。

伝統的な11月15日にこだわる必要はありません。お子様のことを一番に考えて、無理のないスケジュールを立ててあげてくださいね。

一般的なお参り時期はいつ?

伝統的なお参り日は11月15日ですが、現在では10月から11月にかけての土日祝日にお参りするご家族がほとんどです。

特に、11月上旬から中旬にかけての週末は、多くの神社やフォトスタジオが混み合いますので、早めの予約が必須となります。人気の神社やフォトスタジオは、数ヶ月前から予約が埋まり始めることも珍しくありません。お衣装は特に夏休みの時期に決めてしまうかたが多いです。秋になって選ぶと選べる種類が少ないことが多いですので、なるべく早め早めが良いです。

地域別の七五三お参り時期の気温の違い

2025年の気象トレンドも踏まえ、七五三のお参り時期における全国の平均気温をまとめました。お子様の体調管理や、着物選びの参考にしてください。例年、温暖化の影響で気温は上昇傾向にありますので、2024年の気温よりも平均で2度ほど高くなる可能性があると考えておくと良いでしょう。2024年の平均気温は下記表の気温でした。

地方 都道府県 10月平均気温(℃) 11月平均気温(℃)
北海道・東北地方 北海道 9.5 3.2
青森 12.1 7.8
岩手 11.8 6.5
宮城 13.5 8.2
秋田 13.1 7.5
山形 12.9 7.0
福島 14.2 8.9
関東地方 茨城 16.3 11.2
栃木 15.5 10.1
群馬 16.8 11.8
埼玉 17.5 12.8
千葉 18.2 13.5
東京 18.5 13.9
神奈川 18.0 13.3
中部地方 新潟 15.1 10.0
富山 14.9 9.8
石川 15.3 10.2
福井 16.0 10.9
山梨 15.7 10.6
長野 12.8 7.5
岐阜 16.6 11.5
静岡 18.9 14.2
愛知 18.0 13.0
近畿地方 三重 17.8 12.7
滋賀 16.5 11.4
京都 17.5 12.5
大阪 18.5 13.8
兵庫 17.8 12.7
奈良 16.9 11.8
和歌山 18.5 13.8
中国・四国地方 鳥取 16.9 11.8
島根 17.1 12.1
岡山 17.9 12.8
広島 18.2 13.2
山口 18.8 14.1
徳島 18.6 13.9
香川 17.7 12.6
愛媛 18.8 14.1
高知 19.5 15.0
九州・沖縄地方 福岡 19.3 14.5
佐賀 19.1 14.3
長崎 19.4 14.7
熊本 18.9 14.2
大分 18.5 13.8
宮崎 20.1 15.5
鹿児島 20.5 16.1
沖縄 24.5 20.8

沖縄や北海道など、気候が大きく異なる地域では、お参り時期も異なります。

特に紅葉の時期は、お子様の着物姿が一段と引き立ち、写真映えもするためとってもおすすめです。ご自身の住む地域の慣習や紅葉の見頃に合わせて、無理のないスケジュールを立ててくださいね。

神社の混雑を避ける方法

せっかくのお参りですから、混雑を避けてゆっくり過ごしたいですよね。以下の方法を試してみてください。

  • 平日にお参りする: 学校が休みの日であれば、平日でもゆっくりとお参りできます。特に土日祝日を避けるだけで、人混みはかなり緩和されます。
  • 午前中の早い時間帯を選ぶ: 午前中は比較的混雑が少なく、お子様のご機嫌も良いことが多いです。早起きして、清々しい空気の中でお参りするのも気持ちが良いですよ。
  • ハイシーズンをずらす: 11月のハイシーズンを避け、10月前半や12月にお参りするのも良い選択肢です。12月の冬の太陽光線は、光が柔らかく、逆光で撮影すると幻想的で可愛らしい写真が撮れるんですよ。外での撮影をご希望の場合は、担当のフォトグラファーさんとご相談してみるのもよいかもしれません。

ただし、冬は曇りの日も多いので要注意です。やはり秋晴れの方がお天気が良く、お子様の表情も明るく見えます。

早期お参りと本番のお参り

9月や12月に行う早期お参り(早撮り)や遅撮りには、多くのメリットがあります。

  • **着物の選択肢が豊富:** 9月や12月はレンタル着物の種類が豊富に残っています。特に人気のデザインはすぐに予約が埋まってしまうので、早めに動くのが賢い選択です。
  • **フォトスタジオが空いている:** 予約が取りやすく、ゆったりと撮影に臨めます。スタジオ側もじっくりと時間をかけて撮影できるため、お子様の最高の笑顔を引き出しやすくなります。
  • **人混みを避けられる:** 落ち着いた雰囲気で、ご祈祷やお参りを楽しめます。

一方、11月の本番期には、他のご家族と一緒に七五三の雰囲気を楽しんだりできますが、10月なら紅葉と一緒に撮影できるので、最高の思い出になります。早めにお参りの予定を立てておけば、万が一の体調不良や雨天で日にちをずらしても、まだ冬前なので日延べできます。お子様はイベントで体調を崩しやすい時期でもありますので、早め早めの計画を推奨しています。

地域別のベストシーズンとプロの防寒・汗対策

秋のお参り、地域別平均気温

七五三のメインシーズンである秋は、地域によって気温差が大きいため注意が必要です。

関東や関西では10月下旬から11月中旬が平均気温15℃~20℃となり、着物で過ごしやすい時期です。一方、東北や北海道では9月下旬~10月上旬がベストシーズンとなります。

お住まいの地域の平均気温を確認し、お子様が快適に過ごせる日を選んであげてくださいね。

外ロケがあるなら12℃以上はキープするべき

ロケーション撮影を検討している場合は、気温が15℃以上ある日を選ぶべきです。

着物は見た目よりも防寒性が低く、体が冷えやすいです。特に小さなお子様は寒さを感じやすいため、気温が下がると体が震えてしまい、自然な笑顔を引き出すのが難しくなります。

写真家としての経験から言えば、お子様の自然な笑顔が一番の宝物です。気温を考慮して、最高の写真を残してあげてください。

ご祈祷の場所は寒いです。

神社の本殿は風通しが良く、特に冬場は底冷えします。

ご祈祷中は正座をしている時間が長いため、お子様の足元が冷えないよう、温かい靴下やタイツを履かせてあげるのがおすすめです。着物の下に着る防寒インナーも活用すると良いでしょう。

9月10月前半は汗との戦い

9月や10月前半は、まだ残暑が厳しく、着物での移動やご祈祷で汗をかきやすい時期です。

汗疹や着崩れの原因になるため、以下の対策を実践してください。

冷えピタが良い。保冷剤はNG!

汗をかきやすい首元や背中には、冷えピタを貼ってあげると効果的です。

保冷剤は結露で着物の生地を濡らしてしまう可能性があるため、絶対に避けてくださいね。大切なレンタル着物を台無しにしないよう、この点は特に注意が必要です。

ハンディファンは弱めにね!

ハンディファンは便利ですが、強く当てすぎると着付けした髪飾りや帯が乱れる原因になります。

特にお子様の髪型はプロが時間をかけて作ったものです。風は弱めに、優しく使ってあげてください。

11月12月は寒さとの戦い

気温が下がる11月以降は、寒さ対策が必須となります。

特にお子様の体調管理には気を配りましょう。

防寒インナーの落とし穴(袖から見えて大失敗)

防寒インナーを着物に合わせる際は、袖や首元から見えないように注意が必要です。

着物の袖からインナーが見えてしまうと、せっかくの着姿が台無しになってしまいます。

着物の袖から見えないよう、七分丈や半袖のインナーを選ぶのがプロのコツです。また、薄手のヒートテックなども便利ですよ。

ホッカイロの恐怖(貼るタイプはNG)

貼るタイプのホッカイロは、着物の生地を傷めるだけでなく、低温火傷の原因にもなります。

手で持つタイプのホッカイロや、使い捨てカイロをタオルで包んで渡してあげるのがおすすめです。

11月12月の女の子には七五三用ファーがおすすめ

着物と合わせた七五三用のファーやストールは、防寒対策にもなり、見た目も可愛らしく、写真映えもします。女の子におすすめなのは、子供用和装ファーです!
襟ぐり(うなじの部分)がお着物は開くので、ここに風があたりが寒いんです!特に髪をアップにする方がほとんどですので襟周りにファーで防寒してあげると、とても暖か!そして、めちゃくちゃか可愛いんです!!

参考:子供用和装ファーレンタル

お子様の寒さ対策として、ぜひ用意してあげてくださいね。

ティッシュ・ハンカチは絶対に必須です!

撮影やお参りの最中に、お子様の汗や鼻水、食べこぼしなど、予期せぬ事態に備えて、ティッシュとハンカチは必ず携帯しておきましょう。

七五三お参りの準備

事前に確認すべきこと

七五三を成功させるためには、事前の準備が鍵を握ります。

まず、お参り先の神社やお寺の公式サイトで、ご祈祷の予約方法、受付時間、マナーなどを確認してください。特に人気の神社では、数ヶ月前から予約で埋まってしまうこともあります。

また、ご祈祷料(初穂料)の相場も事前に確認しておきましょう。

お参りに必要な持ち物リスト

当日慌てないために、持ち物リストを作成しておくことをおすすめします。

  • 着付けに必要な小物一式(レンタル着物にセットになっているか確認)
  • お子様用の履き慣れた靴(草履に慣れていない場合)
  • お菓子や飲み物(小さなお子様のご機嫌対策)
  • ティッシュ、ハンカチ、ウェットティッシュ
  • カメラ、予備のバッテリー
  • お金、初穂料を入れる封筒

衣装選びのポイント

七五三の着物選びは、お子様の個性を引き出す大切なポイントです。

写真家としての経験から、写真映えする着物選びのコツをお伝えします。

  • 背景とのバランス: 神社の緑や紅葉の色に映える、鮮やかな色や古典的な柄がおすすめです。特に紅葉が美しい時期には、温かみのあるオレンジや赤色の着物が写真に映えます。
  • お子様の肌の色: お子様の肌の色が明るく見える着物を選ぶと、より一層魅力的に見えます。ぜひ、お子様に似合う色を見つけてあげてください。
  • 着物と帯の組み合わせ: 着物だけでなく、帯や小物にもこだわると、全体の印象がぐっと良くなります。帯揚げや帯締め、草履、バッグなど、細部までこだわることで、写真の完成度が上がります。

当社のレンタルサイトには、写真館専用の特別な着物を多数ご用意しています。

他では見つからないアンティーク調の着物や、ご家族みんなでお揃いにできる着物も豊富にあります。

大切な晴れの日だからこそ、最高の一着を見つけてください。

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写真撮影のタイミング

写真撮影は、お子様のご機嫌が良い時間帯に行うのがベストです。

着付けやヘアセットでお子様が疲れてしまうこともあるため、撮影はお参りの前に済ませるのが一般的です。

早めの時間帯に撮影を終え、その後のご祈祷や会食をゆっくりと楽しむことができます。

お参りの注意点とマナー

神社でのご祈祷や写真撮影には、マナーがあります。

撮影禁止区域や立ち入り禁止区域に注意し、他の参拝者やご祈祷中のご家族の迷惑にならないように振る舞いましょう。

七五三お参りの体験談から学ぶ失敗しないためのアドバイス

初めての七五三体験

初めての七五三で緊張される方も多いと思いますが、一番大切なのは、お子様とご家族がこの一日を楽しむことです。

多少の失敗があっても、それもまた良い思い出として心に残ります。

上手なお参りプランニング

当日のスケジュールは余裕を持って組みましょう。

着付けから撮影、お参り、会食まで、無理のないプランニングが成功の鍵です。

スケジュールを分刻みで計画するのではなく、各ステップでゆとりを持たせることが、お子様の負担を減らします。

七五三当日の流れ

一般的な七五三当日の流れは以下の通りです。

  1. 着付け、ヘアメイク
  2. 写真撮影(フォトスタジオやロケーション)
  3. 神社へ移動
  4. ご祈祷
  5. 会食
  6. 着物返却

各ステップで何をするのか、事前にシミュレーションしておくと、当日スムーズに行動できます。

安心して七五三を迎えるために

健康を祈るお守り

神社では、七五三のお守りや千歳飴が授与されます。

お子様の健やかな成長を願うお守り選びも、七五三の思い出の一つですね。神社によっては、ご祈祷料に合わせてお札など授与されるものが決まっております。

七五三という日本文化が、皆様の大切な思い出として、後世に正しく伝わっていくことを願っています。

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hana 写真家兼着物デザイナー
着物デザイナー兼和装コンサルタント/フォトグラファーから着物デザイナーへ転身。パリコレ着物ショー等の経験を経て現在は着物デザイン制作をしながら、写真館立ち上げや異業種からの和装事業参入時の和装関連全般のコンサル等を行っております。着物ICHIHA代表デザイナー。

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